ER10-05 「アフリカへの思い」 "Out of Africa"
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ルカの職場復帰。レジデントや学生を指導し、叱咤激励し、これまでになかったリーダーシップを発揮。頼もしい。アフリカでの経験が彼の何かを変えたのか。ただし、とにかく患者をさばけ!という主義はなにやらトラブルの予感も。最後の患者を並ばせて複数のドクターに一気に診させるという方法は、大昔、「夜勤」の名エピソードでのマークを思い出させる。
アフリカに戻るつもり? 働きすぎにご注意。
新キャストのナース、サム(リンダ・カーデリーニ・・・映画「スクービー・ドゥ」のヴェルマ、TV「フリークス学園」のリンジー役など)初登場!カワイイ。きっぷの良さを印象付けるエピソードだった。若いながら、10歳ぐらいに見える男の子がいるということも判明。
アビーが医学部に復学して登場。んんん、そんなに簡単に年度の途中から復学ってできるのかという疑問はまあ、ドラマワールドということでなしにして。白衣の彼女は3年ぶりですか・・・。ナースのシフトもまだ並行してやっていくということで、頑張れ。
ロマノは。新しい義手を自慢するところなどはユーモラスだったけれど、あとは・・・。毒舌の爆発ぶりがちょっとやりすぎ感。(外科ローテーションの)アビーにとことんつらく当たる合間の表情は悲しかった。
おお!ソーシャルワーカーの「ケン」登場だ!「24」のベーカー捜査官ことDaniel Dae Kim(コリアン・アメリカン)。
いろいろつらい状況にあり、焼身自殺してしまったお母さん。私はERで何が恐いって、ひどいヤケドを見せられるほど恐いものはない。なので、彼女がヤケドを負ってからの後半部分はまともに見られず、せりふもあまり聞いていない。上のお兄ちゃん役の子が利発そうだった。両親は別れそうでそれがお母さんの自殺の原因の一因でもあるのに、この子がお父さんにも懐いているというのが切ないけれど、そういう現実もあるのだろう。
スーザンが心配している目の病気のホランダーさん。悲しそうで孤独そうで(涙)。
あー、ドーセットが既婚者ですと? 安易すぎる・・・。エリザベス、どうして今まで知らなかったの? 同じ職場の人なのに! しかし、バレた後のドーセットの態度の情けなさよ。最後のセリフが「(自分の妻に)電話なんかしないでくれよな」・・・とほほ。
モ リ ス ! その無能さ、一体ナニ?
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焼身自殺してしまう母親ポーラ役を演じたのはアリソン・エリオット。代表作に「この森で、天使はバスを降りた」「鳩の翼」。日本では98年ごろ、現在はナタリー・ポートマンなどが出ている "Lux スーパーリッチ" のCMに起用されていたことも。こちらのサイトでそのCM映像を見ることができる(写真の下の"After the Spitfire Grill" がリンク。クイックタイム形式)。今日のER、よく見れば当時の面影は残っていたけれど少々たくましい方向に変貌していたよう。
スーザンが自殺未遂を心配し、家まで訪ねた目を患っている患者ホランダー役はボブ・ニューハート(IMDb、本人のオフィシャルサイト)。昨シーズンのドン・チードル(医学生ネイサン役)などと同じ「スペシャルゲストスター」の扱い。私は知らなかったのだがアメリカテレビ界では大物の喜劇俳優、代表作に自らの名前を冠した「ボブ・ニューハート・ショー」。最近もTVムービー「ライブラリアン」でノア・ワイリー(カーター)と共演したり(=写真)、人気シリーズ "Desperate Housewives" にゲスト出演するなど、まだまだ大活躍中!
スーザンのホランダーさん宅訪問からルカの「患者一気片付け診療」へと続くラストシーンで流れたクラシックの音楽は、シューベルトのピアノトリオ第二番、第二楽章。胸にしみる美しい旋律だった。
オリジナルのエピソードタイトルの由来はもちろん!映画 "Out of Africa" (邦題「愛と哀しみの果て」、メリル・ストリープ主演。1985)。そのまんま(同じ映画からの有名なセリフをケリーが引用していたネタを以前のエントリで書いてます)。