ER10-12 「新生児ICU」 ("NICU")
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ルカの出番がないことを事前に知っていたので、番組を見る集中力はいつもの半分ぐらいだった。そして病気・治療法の説明などの医学用語がいつにも増して多く、全部は理解できていない気がする。
監督(演出)をローラ・イネス(ウィーバー)が担当したエピソード。
新生児ICU(Neonatal Intensive Care Unit)の略、"NICU" はオリジナルでは「えぬあいしーゆー」ではなく、「にきゅ」と発音する。
・・・重苦しい話だった・・。あまり救いがない。厳しく、そして悲しい現実ばかりが突きつけられる。
ERに出てくるシニアなポジションの女性ドクターはみんなカッコイイ。今回のNICU部長の女性も例外ではなかった。厳しいけれど、言っていることは正しいんだもの。
昔産科のナースをやっていた経験もあってか、新生児ICUのローテーションで優秀さを発揮するアビー・・はいいんだけど。これはいただけないと思った点が一つ二つ。まず、急変した赤ちゃんを目の前にして、本来学生には許されない治療行為をベテランナースの制止を振り切って自分だけで強行しようとした場面。そして、担当した赤ちゃんをエリザベスが手術で救おうとしたけれどダメで、家族にそのニュースを伝え、その後なきがら(?)を引き渡す・・という一連の場面(モーラの演技は素晴らしかった)。
彼女、トシは食ってるし(失礼!)ナースとして医療現場での経験も豊富だけれど、あくまで現在の立場は学生。どちらも学生がドクターの同席、指導なしで対処していい場面ではないだろう。多分実際にはありえない。もし自分の子供が重病で見込みの厳しい手術を受け、やはりダメだったという状況に置かれたら、(たとえずっと担当してくれて信頼しているとしても)それを医学生ひとりから知らされるなんて事態になったら怒るけど。ドラマと分かっていても、ERのこういう現実離れしたシーンには違和感を感じることが最近特に多くなった。
暗い話が多い中での明るい話題は、ウィーバー&サンディに赤ちゃん誕生のニュース。
・・うーむ。良かったねえ、のはずではあるけど、あまりに唐突すぎて。一切の前フリがなく、サンディが超久々に登場したと思ったらいきなり出産シーン。アビーたち職場の同僚が知らなかったのはよしとしても、視聴者にそこに至るまでの経緯の説明が全くないのはどうかなあ。
プライベートな時のケリーの表情は、ドクターやってる時と全く違う。いつもながら、ローラ・イネスは見事。
厳しいNICUローテーションをともに乗り切り、友情の深まるアビーニーラコンビ、なのだった。めでたしめでたし・・・(?)