ER12-14 "Quintessence of Dust"
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演出:ジョアンナ・カーンズ(女優としてTVシリーズ「愉快なシーバー家」のママ・マギー役など)
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外科チーフレジデントのオルブライト(女性)とERのチーフレジデントのモリスが、エピソードを通じてケンカ(笑)を続けている。部下のレジデントたちの扱いや、外科が診るべき患者をERにいつまでもでも放っておくな・・などの縄張り争い(turf war)的なもの。
無断欠勤が続くクレメンテは、自宅(ベッド)でガールフレンドジョディとイチャイチャと盛り上がっている。クレメンテがドラッグを吸引するショットもあり、少々度を越した二人のタガの外れぶりにはその影響もあるよう。買い物先のコンビニ(?)でもキスをはじめたりするハタ迷惑なカップル、しかし家に戻るとジョディの夫(職業は警察官)が待ち伏せていた。最初は高圧的な態度でジョディを連れ戻そうとするが彼女はそれを拒み、離婚したいと言う。すると夫は自分が悪かった・・と下手に出る。それでも首を縦には振らない妻に、夫はいったんは出て行くが、すぐに戻って来て無言で銃を取り出し、ジョディに向け発砲。
クレメンテは自分の車で相当な重傷を負ったジョディをERに運び込む。ルカ、サム、アビーらが担当。意識を失う前のジョディが「”彼”が撃った」とだけ言ったことから、みながクレメンテに疑いの目を向ける。ジョディの治療に口を出さずにはいられないクレメンテもしかし、肩に弾が当たっていた(こちらは軽傷)。プラットやウィーバー、そして実習中の外科から降りてきたニーラたちから手当てを受けるが、ジョディが気になって(それと、ドラッグのことがバレるのを恐れて?)暴れ続け、ベッドに抑制される羽目に。
ジョディはERから外科に上げられ、(オルブライトがつかまらなかったため)デュベンコ、そしてその指導の元でニーラが手術を担当。見学ブースなどからクレメンテがうるさく口を出すが、デュベンコに励まされ、ニーラがメインの役割を担う。なんとか命は助かったものの、意識は(まだ)戻らないジョディに付き添うクレメンテ。手術中、(ERでの検査で)彼女の血液からドラッグが出たとプラットがクレメンテに教え、また、手術後には警察が家を調べたらコカインなどが出てきた、あなたに(発砲の)容疑もかかっている・・とウィーバーが告げる。そして警官が訪ねてくる。
ジョディの治療を巡り、ニーラはほとんど八つ当たり的にオルブライトにニラまれ、イヤミを言われる。(夫ガラントはイラクへ戻ったことが、デュベンコとの会話で触れられる)
ヘルスケア関係のチャリティイベントで舞台に登場、「ステキな独身男性とディナーの権利」の ”オークション” にかけられたプラット。値段はどんどん上がった・・が、最後に600ドルで競り落としたのは男性(声のみ)! 話を聞いたERの同僚たちにそのことをからかわれるが、待ち合わせに登場したのは魅力的な女性。最近失恋して落ち込んでいた彼女を見かねた男友達からの粋な(?)プレゼントだったというオチだった。
みなさん:「え?」
子供のグループに襲われてケガをした初老のホームレス男性(命に関わるような状態ではない)をレイが担当。治療の合間に男性が指でコードを押さえる仕草をしていたことがきっかけで、この人はレイの父親が大ファンだったという著名なブルースのミュージシャンだと判明。財布に入っていた結婚式の新聞記事から、レイが娘を探し出して対面させる。が、「自分の家に住んで」などの娘のオファーを柔らかな物腰ながら断り、その後無断で退院してしまう。勤務後(?)、病院のすぐ外で男性を見つけたレイは、サンドイッチぐらいおごらせて下さいとそばのバーへ(いつもの"Ike's"?)誘う。男性は店内にピアノを見つけるとその前に座り、素晴らしい声で歌い始める・・・・。
モリスにつっかかるなど、なにやらご機嫌ナナメ的なアビー。大丈夫?と心配するルカに、羊水検査の結果の電話が(コバーン先生のクリニックから)今日かかってくることになっていると打ち明ける。ルカは電話は二人で一緒にしようと言い、仕事の合間、彼が見守る前でアビーはクリニックに結果を尋ねる。受話器の向こう側の声に、不安げな表情から途中で満面の笑顔になった彼女を抱き寄せるルカ、二人はキスを交わす。その後は、赤ちゃんの性別を聞くかどうかなどについての会話も(ルカは知りたそう、アビーはまだ赤ちゃんが「本当のこと」という実感でいっぱいいっぱい?)。そろそろママに知らせたら?とルカがアビーに話しているところへクレメンテがジョディを運んできたので会話は中断されるも、アビーは帰宅後ママに「いいニュースがあるの」と電話をかけていた。
その日三つ目というお菓子(クッキーサンド? アイスかも)を食べているアビーを、最初はジョークのつもりで「妊娠でもしてるのか?」とからかったモリス。しかし、すぐに本当かもと気づき、はやし立てる。バカバカしいとかわそうとしたアビーも「だから何? そっちはオルブライトが好きなんでしょ」と反撃(注:図星なのか、モリス!)。「うるさいわね!」「そっちが黙れ!」("Shut up! " "You shut up!")と、子供の口げんか状態に。
久しぶりERに顔を出したサムの息子アレックスに優しく声をかけていたルカは、その後サムを「話がある」と呼び止め、君には自分から知らせたかったから、とアビーの妊娠を告げる(場所は薬品保管庫)。「彼女とはうまく行ってほしいと思ってる。あなたにはハッピーでいてほしいもの」なんて言っていた彼女も、7月が予定日というこのニュースにはさすがに驚く。「おめでとう」と祝福するオトナな態度を取ったものの、ルカが去った後には一瞬複雑な表情も。
ERにアフリカからの絵葉書が届いていたカーターが10秒ほど登場。ヘリに乗り、テントが密集する難民キャンプ(?)を上から見つめている無言のショットのみ。ヘリには以前のアフリカエピソードにも登場した(10シーズン2話と10話)「赤十字のデビー(メアリー・マコーマック)」の姿
も。
(メモ)
エピソードタイトル:
"Quintessence of Dust" は「ハムレット」(シェークスピア)からの引用。
エピソード中でも、ジョディが解いているクロスワードパズルのヒント 「14文字で "No higher form"の意」 にクレメンテが 「quintessence 。シェークスピアだ」と答えたり(・・でも、12文字じゃ?)
音楽:
"Many Rivers to Cross(「遥かなる河」)"
オリジナルはジミー・クリフ。ジョー・コッカーなどもカバーしている。
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Angela Davis
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視聴率速報記事:
Zap2it
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ビデオクリップ:
ニーラ
ルカ、アビーは
この あたり に。
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次回15話は、冬季五輪後3月の放送になる予定。