ER12-15 "Darfur"
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「アフリカのカーター」第一弾エピソード。
(スーダン)
コンゴで共に働いていた赤十字のスタッフ、デビー(メアリー・マコーマック)の依頼に応じ、スーダンのDarfur (ダルフール)地方(*)の難民キャンプに助っ人にやってきたばかりのカーター。乾いた大地にテントが無数に並ぶ。アラブ系の民兵組織「ジャンジャウィード(**)」がアフリカ系の住民を虐殺するなど、非常に危険な地域。キャンプのクリニックの医師、スティーブン・ダカライ(デビーと付き合っている)(イーモン・ウォーカー:TV「OZ」のカリーム・サイード役など)らとともに、忙しく働く。
たきぎを集めにキャンプの外へ出た女性たちが「ジャンジャウィード」のグループに襲われ、逃げ切れなかった一人(二人の幼い息子がいる)が暴力を受け、レイプされた。クリニックでカーターが彼女の下半身を診察しようとすると、女性は力をふりしぼって抵抗する。それでも「治療を」と先へ進もうとするカーター、クリニックの女性ドクターたちに制止される。このようなケースのイスラム教の女性を、男性医師が診ることは絶対にタブーなのだ。また、女性の夫にはレイプの事実を告げてはいけないとも言われる。駆けつけてきた女性の夫はカーターに「妻は辱められたのか("shamed")?」と尋ねる。そこは事実をぼかして切り抜けたものの、現地の事情をまだ知らなかったカーターは、男性が(鎮静剤で眠っている)妻の太もものばんそうこうをはがすのを止めなかった。そこに一直線につけられた切り傷を見た男性は血相を変えて飛び出してゆく。ワケがわからないカーターに、ダカライが「ももに切り傷をつけるのは、レイプしたというマークなんだ」と教える。
男性は「ジャンジャウィード」の元へ乗り込んでいったと聞いたカーターは、ダカライやデビーの「キャンプの外は危険すぎる」という説得を振り切り、男性を追いかけようとする。やむなく同行するダカライ。ようやく見つけた時、男性は武装した「ジャンジャウィード」の一団にリンチを受けていた。カーターたちは離れた場所から身を潜めてそれを見ていることしかできない。最後に男性を撃ち、笑いながら去っていく「ジャンジャウィード」。キャンプに連れて帰った遺体に、男性の妻とこどもたちは泣き崩れる。宗教や習慣の異なる不慣れな土地とは言え、自分の無知が招いたともいえる悲劇に立ち尽くすカーター。男性のお葬式(埋葬)のシーンがラストに。
カーターは結婚指輪(・・と、ブレスレット)をしているが、ケムはパリに滞在中という設定で登場しない。
* ダルフール紛争
** ジャンジャウィード(Janjaweed)
(ウィキペディアから)
(シカゴ)
ガールフレンドのジョディを撃った疑いが晴れず、警察で取調べを受けているクレメンテ。「犯人はジョディの(元)夫だ」と主張しても「アリバイがある」と言われる。ただ、充分な証拠もないのか(?)留置されてはおらず、仕事にも戻ることに。ウィーバーからクレメンテの復帰を聞いたルカはまだ早いと反対し、出勤してきたクレメンテに帰宅するよう告げる。「決めるのはER部長の自分だ。ウィーバーじゃない」
クレメンテは入院しているジョディを見舞う。しばらく後、彼女は事件後初めて意識を取り戻す。事件のことを覚えていて、警察に真相を証言できそうだ。「これで二人とも大丈夫」と喜ぶクレメンテ(しかし元夫はそれでも脅迫まがいの電話をかけてくるなどかなり不気味)。帰宅する際、ルカにドラッグ検査や精神科のチェックなどを受けるように指示され、しぶしぶ承諾。
ひき逃げ被害者の少年がERに運ばれてくる。プラットらが担当。同じ頃、プラットの友人(その息子の「KJ」がカウンティで保護観察中の義務のボランティアをやっている)で、アルコール問題を抱えるダネル(今シーズン12話では、飲酒運転の罪から逃れさせるためプラットが検査の血液を自分のものとすり替えたこともある)も「ケンカで」と額にケガをしてERに来る。飲んだ状態。
ひき逃げ事件の事情を聞きに来た刑事に少年が説明した加害者やその車の特徴に、プラットは犯人はダネルだと悟る。問い詰めると事故を認めたものの、刑務所に行くわけには行かないと言い張るダネルを説き伏せ(「息子に責任と言うものをどう教えるつもりだ」)、なんとか自首させる。プラットはダネルの息子KJを気遣うが、KJはプラットには感謝していると言う。
引き続き、外科で「選択コース」をやっているニーラ、ひき逃げの被害者少年のコンサルトでERに呼ばれる。治療方針を巡りプラットと対立。それは少年がORに運ばれてからも続く。結果的にはプラットが正しかったので、(ひと段落ついた後)ニーラは謝ろうとプラットに話しかけるが、その時の態度を不審に思い問いただすと、友人がひき逃げ犯だったことや、以前に血液検査をすり替えたことを告白するプラット。「その時点でその人が刑に服していれば、今日あの少年が大ケガを負うことはなかった」と怒るニーラにプラットは返す言葉がない。
病院スタッフからの(?)大きなバスケットいっぱいのベビー用品をプレゼントされたアビー(&ルカ)。まだ隠しておくはずが、モリスから漏れたよう(「みんなアビーが ”getting puffy ” だって言うからさ・・・」)。
「セリーヌは?ジュエルは?」とルカが提案する赤ちゃんの名前に、「それ、またCDから取ってるでしょ・・」なんてアビーが返したりも。
サムとレイは欠席。
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音楽:
"Knocking on Heaven's Door" by Scoob Serious (?)
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視聴率速報記事:
ロイター
Zap2it
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ビデオクリップ:
アビーとルカ (「対象を右クリックで保存」などで、との指示あり)
ニーラ
ルカ
(次回予告編は期間限定でこちらから)
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(Memo)
・ ルカのシャツは12-04でも着ていた(結構珍しい)細かいチェックモノ(?)
・ セリーヌ・ディオン(苦笑)とかジュエルとか好きなの?! 「やかましい系」の音楽が好みらしいアビーと、その点では趣味が合わなそう(笑)。
Weaver:
Dr Clemente is an excellent physician with some personal issues.
That's nothing new around here.
「ドクター・クレメンテは私生活に問題を抱えた優秀な医師です。ここでは別に珍しくない話でしょう]
Frank:
(振り返ってじっとルカを見る)
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Dakarai:
It does not matter whether it's Somalia, Rwanda, Darfur... New Orleans.
When your faces are black, the world moves slow.