ER11-16 "Here and There"
|
イラクのガラントとシカゴのニーラのシーンが交互に流れ、それにそれぞれ自分が相手に書いている手紙を読む声がかぶる。
ニーラ。レイとシェアしているアパートには彼のバンド仲間がしょっちゅう入り浸っており少々迷惑している。自分の今の状態に迷いや疑問があり、ガラントへの手紙で悩みを語る。仕事だけで他には何もないこと、その仕事にも自信があるとはいえないこと、同僚にもう少し信頼して欲しいこと・・・などなど。
プラット、そしてスーザンから割り振られた医学生(男性、ヒスパニック)とともに、製本用の機械に挟まれて両腕を切断してしまった(ぎゃあああ~)女性や、地元の「クリニック」ではどうにもならなかったとヒスパニックの母親がパニック状態で連れてきた意識のない子供などを担当。プラットとは治療中に何度も意見の相違などがあり、彼の自分の扱いにも不満があったりでそれを訴えると、「君は頭はいいけど、全部がそこで終わってるんだ。今の生活に満足してないだろ? 最後にデートしたのはいつ? 人生楽しむことは仕事にも影響するよ」・・と言われて、当たっていてぐうの音も出なかったりする。
イラクの米軍テントで軍医として忙しいガラント。階級は大尉(Captain)。魅力的な女性ナース(ただし既婚)がいたりも、する。戦場の大変さや葛藤(「現地にいたらこの戦争には意味があると思わないとやっていけない」)、カウンティが懐かしい、などと手紙では語る。負傷した兵士などの米軍関係者の治療の他に、基地(?)の門前で、診察してもらおうと毎日やって来るイラク人たちのトリアージも。「命に関わる状態か、アメリカ軍の行為が原因のケガなどなら中に入れ、それ以外は地元の病院へ行ってもらう。全員受け入れていたら薬の在庫は半日でなくなる」
ある日のトリアージで母親に連れられた10歳ぐらいの少女を診るが、「脱水症状だけ」とドリンク剤を渡して帰す。そばでは物資を補給する軍のトラックが行き来している。母娘があきらめて帰りはじめたところ、少女が身に着けていた頭を覆うスカーフが風で飛ばされ、彼女はそれを追いかけて走り始める。その横を通る米軍トラック・・・が突然爆発(地雷?爆弾?ロケット砲?)少女は巻き添えとなり火だるまに。そして全身にヤケドを負い、また、直前にガラントと軽口を叩いていたトラックを運転の兵士も重傷。
少女のヤケドには皮膚移植が必要で、軍のテントの設備では手に負えない。しかし、上官の軍医は「ここでできることをして、明日の朝までにベッドを明けろ(帰せ)」と命じる(決して冷酷なのではなく、”気持ちは分かるがやれることには限界がある”的ニュアンス)。ガラントはなんとか少女に治療を受けされようと「クウェートに送れないか」などと必死で上官に頼み、交渉する許可は取り付ける・・・が、受け入れてはもらえなかった。そして万策尽き、カウンティのニーラに電話。この時使った電話は軍では安全上使用が禁じられているもの(デッカイ携帯のような形、、衛星経由???)、エピソード前半で仲間が隠し持っているのを見つけた時には、それを軽く非難していた。
ニーラは上(外科)に送った両手切断の女性の治療をデュベンコとともに担当していた形成科の名医に直談判、イラクの少女はカウンティで受け入れてもらえることになる。
帰宅したニーラ。またまたレイのバンド仲間の一人が居間に。しかし結構いいヤツなのだ。一緒に飲もうと誘われいったんは断るものの思いなおして付き合うことに。そして酔った勢いで盛り上がり、キスして服を脱がされかけ・・たところでストップをかける。「寂しいという理由ではしないほうがいい」。相手はちょっと食い下がるが、ニーラは自分の部屋へ。でもムードは悪くない。
トラックを運転していた兵士は大丈夫に思えていたのが急変、助けることができなかった。ガラント、落ち込む。
少女を乗せたヘリが離陸しようとしているが、ヘリの兵士(ナース?)は、移送中のリスクが大きすぎて運べない、と渋っている。上官の軍医が「ドクターを同行させればOKだろう」と言ってくれ、ガラントに「72時間」を与える。配慮に感謝してヘリに乗り込むガラント、そして離陸。
(ガラントの上官役のアナタは・・・おお、「ザ・ホワイトハウス」のシークレットサービスさん((マイケル・オニール))!「24」の一番初めにもジャックの上司として登場してあっという間に死んでしまったヒト!)
ケリー欠席、別に珍しくない。
しかし!カーターとアビーが二人とも登場せず! これはちょっと記憶にない例かも。
ルカはワンシーンのみ、サム、スーザンは治療シーンなどでもう少し。
1月10日の第10話から7週連続で放送された新作エピソードは今回でひと区切り。少なくとも来週とその次は再放送(か別番組?)。3月は新作の放送は全くナシかもという情報も読んだけれど、真偽は? しかしこのエピソードは当然次回に続いていて、あまり間が開くのはどうだろう。
(追記)
イラクのシーンのロケ地はどこだろう、アメリカ国内の砂漠っぽい・・と思っていたら、その通りだった。こちらの記事(後半の"On The Front" とタイトルのついたSharif Atkinsインタビュー)によると、ランカスター(カリフォルニア州)近くとのこと。