医学部卒業式のゲスト/「奇跡の人」/ threshold (ER10-21 その2)
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~アビーたちの卒業式に少し遅れてやってきたルカに、スーザンが式のそれまでを説明~
Luka:
What did I miss? 「何か見逃してる?」
Susan:
Oh, Molly Ivins gave a kick-ass speech.
「モリー・アイヴィンスが素晴らしいスピーチをしたわ」
Luka:
Who? 「誰??」
Susan:
They haven't got to Abby yet.
「アビーの番はまだよ」(ディプロマを受ける順番)
***
モノを知らないルカ・ザ・ガイジンというパターンがまたしても!
モリー・アイヴィンス(1944年生まれ、テキサス出身・・・
Wikipediaより)は、執筆するコラムが全米の新聞に掲載されるなど有名なジャーナリスト・政治コメンテーター。著書も多数。リベラルでブッシュには批判的、いわゆる左派でもその度合いはかなり・・というイメージのある人らしい。実在の人名を話の中に登場させるとは、シカゴの医学部のカラーを暗に示すような狙いでも?
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~血圧の高い少年の患者エルジンを気にかけ、矢継ぎ早にその検査結果、薬や助言などを浴びせて食い下がるニーラに~
Pratt:
Voila! You are a miracle worker.
「ほお~。お前は 『奇跡の人』だな」
***
Voila ・・・ どうも「わら!」と聞こえる(笑)フランス語。here you go とか there it is のような意味。
miracle worker ・・・"The Miracle Worker (邦題「奇跡の人」)" で、有名なヘレン・ケラーの物語(映画、舞台など)のタイトル。ER第5シーズン10話のエピソードタイトルにもそのまま引用された。(余談:今日まで「奇跡の人」が指すのはヘレン・ケラーだと思っていたけれど、勘違いだったことを知った。"miracle worker" とはサリバン先生の方なのだ!)
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~ルカの車のアラームを故意に鳴らし(?)、彼を呼び出したサムの元彼スティーブ。話の
本題に入る前に、車についてひとしきり~
Steve:
You know, your alarm's a little sensitive. You might want to raise
the motion detection threshold a bit.
「アラームの感度が良すぎるみたいだぜ。動体感知機能の限界値を少し上げたらどうだ?」
***
threshold・・・(もともとの意味、家などの「敷居」から発展して) 限度、しきい値、(許容)範囲、etc。
私がERで覚えた単語のひとつ。第七シーズン、ルカと司教さんの物語のはじめの方で、痛み止めがいりますか?とのルカの質問に、"I have a high threshold" 「僕の(痛みに耐える)限度は高いんだ(=痛みには強いんだ)」と司教さんが返すシーンがあった。